「6月30日は夏越ごはんの日。残り半年を元気に過ごす、祈りのごはん」
今朝は、ワールドカップのブラジル戦の話から始まりました。
結果は残念でしたが、悔しい気持ちも、また次へ向かう力に変えていきたいものです。
そして今日は、6月30日。
一年のちょうど折り返しにあたるこの日は、昔から「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日とされています。
神社で見かける大きな輪、「茅の輪(ちのわ)」をくぐったことがある方も多いのではないでしょうか。

茅の輪くぐりは、半年の間に知らず知らずのうちにたまった穢れ(けがれ)を祓い(はらい)、残り半年の無病息災を願う行事です。
その由来には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と蘇民将来(そみんしょうらい)のお話があるといわれています。
素戔嗚尊は、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したことで知られる、とても力強い神様です。

一方で、神話を読んでいくと、荒々しいだけではなく、困っている人を助けたり、情に厚かったりと、どこか人間らしさも感じられる神様でもあります。
旅の途中、素戔嗚尊が宿を求めた際、裕福な家では断られましたが、貧しい蘇民将来は精いっぱいもてなしました。
そのもてなしへの感謝として、素戔嗚尊が厄除けのしるしとして茅の輪を教えたことが、茅の輪くぐりのもとになったと伝えられています。
また、素戔嗚尊には姉にあたる天照大御神(あまてらすおおみかみ)がいます。
八岐大蛇を退治した後には、助けた櫛名田比売(くしなだひめ)と結ばれ、出雲の地で暮らしたとされています。
こうして見てみると、素戔嗚尊は、ただ強いだけの神様ではありません。
荒々しさの中にも、弱い人を見捨てない心や、受けた恩を忘れない温かさがあります。
このお話を読んでいると、少しこめよしの社風にも通じるものを感じます。
人とのご縁を大切にすること。
目の前の相手に、できる限りのことをすること。
派手ではなくても、誠実に積み重ねること。
お米の仕事も、まさにその積み重ねです。
そして近年、6月30日に食べる行事食として「夏越ごはん」が広がっています。
夏越ごはんは、昔の粟飯にちなんで、現代では雑穀ごはんを使い、その上に茅の輪をイメージした丸い夏野菜のかき揚げなどをのせたごはんです。

暑さが本格的になるこれからの季節。
しっかり食べて、体を整え、残り半年を元気に過ごす。
そんな願いを込めた、今の暮らしにも取り入れやすい行事ごはんです。
6月30日には、茅の輪をくぐるように、食卓でも「夏越ごはん」を。
雑穀ごはんに、丸いかき揚げをのせて、家族や職場の皆さまと一緒に無病息災を願ってみてはいかがでしょうか。
こめよしも、残り半年、皆さまの毎日のごはんを支えられるよう、誠実に努めてまいります。
